糖尿病でもインプラント治療は可能?〜知っておくべきリスクと注意点〜|いのうえ歯科 道の尾オフィス|長崎市岩屋町の歯医者【予防歯科・インプラント】

〒852-8052長崎県長崎市岩屋町17番25号
TEL.095-894-4083
web予約 お問い合わせ insta_bnr
公式LINE(AIチャットボット)
ヘッダー画像

ブログ

糖尿病でもインプラント治療は可能?〜知っておくべきリスクと注意点〜|いのうえ歯科 道の尾オフィス|長崎市岩屋町の歯医者【予防歯科・インプラント】

糖尿病でもインプラント治療は可能?〜知っておくべきリスクと注意点〜

「糖尿病があるけど、インプラントって受けられるの?」

そんなご不安を抱えて来院される患者さまが、近年とても増えています。

結論からお伝えすると、糖尿病があってもインプラント治療は受けられる可能性があります。ただし、すべての方が対象になるわけではありません。血糖コントロールの状態や口腔内環境など、いくつかの条件をしっかり確認する必要があります。

この記事では、長崎大学病院での勤務経験も含め、これまで多くの患者さまと向き合ってきた立場から、糖尿病とインプラント治療の関係を丁寧に解説します。安心して治療に臨んでいただくための情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。

こんなご不安はありませんか?

  • 糖尿病があるが、インプラント治療を受けられるか知りたい
  • かかりつけ医と歯科がどう連携するか気になる
  • 持病がある場合のリスクや注意点を詳しく聞きたい

カウンセリングでは全身疾患の状況もお伺いし、治療の可否や進め方を丁寧にご説明します。治療費・リスクについても事前に確認いただけます。

糖尿病がインプラント治療に影響する理由

まず、知っておいていただきたいことがあります。

糖尿病は、血液中の糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く病気です。インスリンが不足したり、うまく働かなかったりすることで、細胞にエネルギーが届きにくくなります。この状態が続くと、全身のさまざまな組織に影響が出てきます。

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科処置です。そのため、糖尿病による全身への影響が、治療の成否に直結することがあります。

傷の治りが遅くなる

血糖値が高い状態では、細胞への酸素や栄養の供給が滞ります。その結果、手術後の傷が治りにくくなります。インプラント治療では顎の骨に穴を開けますので、治癒が遅れると感染リスクが高まります。

細菌感染に対する抵抗力が落ちる

糖尿病になると、白血球(好中球)の働きが低下します。細菌と戦う力が弱まるため、口腔内の感染症が起きやすくなります。インプラント周囲炎(インプラントの周りの歯肉や骨に炎症が起きる状態)のリスクも上がります。

実際に、糖尿病でない方のインプラント周囲炎の発症率が約7%であるのに対し、糖尿病の方では約24%にのぼるというデータがあります。

 

骨の代謝が悪くなる

インプラントは骨と結合することで機能します。しかし糖尿病では、高血糖による酸化ストレスやインスリン抵抗性の影響で骨質が低下し、骨吸収が進みやすくなります。インプラントが骨にうまく結合しなかったり、脱落したりするリスクが高まります。

インプラント治療を受けられる血糖コントロールの目安

では、どのくらい血糖がコントロールされていれば治療を受けられるのでしょうか。

一般的な目安として、以下の数値が参考にされています。

  • HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー):6.9%以下
  • 空腹時血糖値:140mg/dl以下

「HbA1c」とは、過去約2ヶ月の平均血糖値を示す指標です。この数値が低いほど、血糖が安定してコントロールされていることを意味します。

空腹時血糖値が180mg/dl以上の場合は、外科処置は中止となることがあります。これはあくまでも目安であり、実際の判断は担当医が総合的に行います。

大切なのは、「数値だけで判断しない」ということです。血糖コントロールの状態だけでなく、口腔内環境や全身状態も含めて、歯科医師と内科の主治医が連携して判断する必要があります。

 

治療前に必ずやっておくべき準備

準備が、成功率を大きく左右します。

糖尿病の方がインプラント治療を受ける前には、いくつかの重要なステップがあります。一つひとつ丁寧に進めることが、安全な治療への近道です。

内科の主治医に相談する

インプラント治療を検討している旨を、糖尿病を診ている内科の先生に必ず伝えてください。現在の血糖コントロールの状態や、服用中のお薬の内容を歯科医師と共有することが重要です。歯科と内科が連携することで、より安全な治療計画を立てることができます。

歯周病の治療を先に行う

糖尿病の方は歯周病になりやすく、また歯周病が悪化すると血糖コントロールにも悪影響を及ぼすことが知られています。インプラント治療の前に、口腔内の細菌の数や活動を抑えておくことが大切です。歯周病の治療を先に完了させることで、インプラント周囲炎のリスクを下げることができます。

血液検査でコントロール状況を確認する

治療前に血液検査を行い、HbA1cや空腹時血糖値などのデータを確認します。数値が目安の範囲内に入っているかどうかを確認してから、治療のスケジュールを組み立てます。

低血糖発作への備えをする

インプラント治療後は、痛みや食事制限によって食事が十分に摂れないことがあります。いつも通りに糖尿病のお薬を服用すると、血糖値が下がりすぎてしまう可能性があります。発汗・動悸・手足の震えなどの低血糖症状が出た場合は、すぐに砂糖やジュースを摂取することが有効です。治療前に担当医と対応策を話し合っておきましょう。

糖尿病とインプラントの関係は、主治医との連携で対応できるケースがあります。「自分に向いているか知りたい」という段階でも、相談だけでもOKです。

気になる症状を相談する(無理な治療提案なし)

治療中・治療後に気をつけるポイント

治療が始まってからも、注意が必要な点がいくつかあります。

麻酔の種類に配慮が必要

局所麻酔薬に含まれる「エピネフリン(アドレナリン)」という成分は、高血糖を誘発する可能性があります。糖尿病の方には、エピネフリンが配合されていない局所麻酔薬を使用するなどの配慮が必要です。

抗菌薬の投与で感染を予防する

細菌感染に対する抵抗力が低下しているため、手術前後に抗菌薬を投与することが一般的です。体内にあらかじめ抗菌薬を含ませておくことで、細菌が感染しにくい環境を整えます。

定期的なメンテナンスが特に重要

治療後のメンテナンスは、すべての方にとって大切ですが、糖尿病の方には特に欠かせません。インプラント周囲炎は、早期発見・早期対処が鍵です。定期的に歯科医院を受診し、インプラント周囲の清掃と状態確認を続けることが、長期的な成功につながります。

「血糖コントロールさえしっかりできていれば、インプラントは諦めなくていい。」

これが、多くの患者さまと向き合ってきた中で感じることです。

ある患者さまのことを思い出します。糖尿病の診断を受けてから長年、入れ歯で過ごされていた方でした。「インプラントは自分には無理だ」と諦めていたそうです。しかし内科の先生と連携しながら血糖コントロールを整え、歯周病治療を丁寧に進めた結果、無事にインプラント治療を受けることができました。「食事が楽しくなった」と笑顔でおっしゃっていたことが、今でも印象に残っています。

治療計画をシンプルにすることも大切

糖尿病の方のインプラント治療では、できるだけ複雑な手術を避けることが重要です。

手術の侵襲(体への負担)が大きいほど、感染リスクや治癒の遅れが生じやすくなります。治療計画をシンプルにし、段階的に進めることで、リスクを最小限に抑えることができます。

また、リスクについて患者さまにしっかりとご理解いただいた上で治療を進めることも、非常に重要です。一方的に「できます」「できません」と判断するのではなく、現状のリスクを丁寧に説明し、患者さまご自身が納得した上で治療を選択できるよう、サポートすることが歯科医師の役割だと考えています。

いのうえ歯科 道の尾オフィスのインプラント治療について

当院では、「入れ歯は嫌」「健康な歯を削りたくない」というご要望に対して、インプラント治療をご提案しています。

インプラントは、入れ歯やブリッジと比べて見た目が自然で、発音もしやすく、清掃もしやすいという特徴があります。隣の歯を削らずに済むため、残っているご自身の歯の寿命を延ばすことにもつながります。

糖尿病をお持ちの方のインプラント治療では、内科の主治医との連携を大切にしながら、安全な治療計画を立てることを心がけています。一人ひとりの状態に合わせた丁寧な対応で、安心して治療に臨んでいただける環境を整えています。

また当院は、医療機関向けの空気浄化装置「メディカルライトエアー」を導入し、ウイルス除去99.95%を実現しています。最高クラスの滅菌機も使用しており、感染予防対策を徹底しています。糖尿病で感染リスクが気になる方にも、安心してお越しいただける環境です。

長崎市岩屋町、道ノ尾駅近くに位置し、駐車場も完備しています。エステサロンのような空間デザインで、歯科医院に苦手意識のある方も気軽にお越しいただけます。

糖尿病があってもインプラントを諦めないでください。まずはお気軽にご相談ください。

まとめ〜糖尿病でもインプラントは可能、大切なのは準備と連携

今回の内容を整理します。

  • 糖尿病があってもインプラント治療は受けられる可能性があります
  • 血糖コントロールの目安はHbA1c 6.9%以下・空腹時血糖値 140mg/dl以下です
  • 治療前に内科の主治医への相談と歯周病治療が必要です
  • 治療中は麻酔の種類や抗菌薬投与など、糖尿病に配慮した対応が必要です
  • 治療後の定期メンテナンスが、長期的な成功のカギです

糖尿病だからといって、インプラントを最初から諦める必要はありません。大切なのは、正しい準備と歯科・内科の連携です。

ご自身の状態が治療の対象になるかどうか、ぜひ一度ご相談ください。患者さまお一人おひとりに合った治療法を、丁寧にご説明します。

▼ インプラント治療のご相談はこちら

📍 長崎県長崎市岩屋町17番25号(道ノ尾駅近く・駐車場完備)

📞 TEL.095-894-4083

🕐 月〜土 9:00〜13:00 / 14:30〜18:30(日・祝休診)

糖尿病をお持ちの方のインプラントのご相談も、どうぞお気軽にお問い合わせください。

著者情報

院長

井上 大雅(いのうえ たいが)

経歴

  • 長崎大学 歯学部 卒業
  • 長崎大学病院 総合歯科診療部 勤務
  • 西砂歯科医院(東京) 勤務
  • まいおか町歯科(神奈川) 勤務
  • ありがとう歯科医院(長崎) 勤務
  • 大村ファミリー歯科(長崎) 勤務