口腔内スキャナーで型取りの苦しさを軽減|高齢者の入れ歯・インプラント治療での活用法
- 2026年10月16日
- 口腔内スキャナー

「型取りのときにえずいてしまって、毎回つらい思いをしている」「高齢の親が歯医者に行くのを嫌がっている」――そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。
口腔内スキャナーは、従来の粘土状の型取り材を使わずに、小型カメラで口の中を3Dデータ化する装置です。えずきやすい方・お口が開きにくい方など、従来の型取りが苦手な高齢者の方にも負担が少ない選択肢として注目されています。精度が高く、治療の計画から補綴物(かぶせ物・入れ歯など)の製作まで幅広く活用されています。ただし、適応できるケースとそうでないケースがあるため、担当の歯科医師に相談することが大切です。
- ✅ 口腔内スキャナーがどんな装置か・仕組みがわかる
- ✅ 高齢者にとってのメリット・注意点がわかる
- ✅ インプラント・入れ歯・矯正での活用シーンがわかる
「型取りがつらい」と感じている高齢者は多い
歯科治療のなかで患者さんから「苦手」と言われることが多いのが、かぶせ物や入れ歯を作るための型取り(印象採得)です。粘土のような素材(印象材)を口の中に入れて数分間待つこの工程は、「気持ち悪くなる」「息が苦しい」「喉に触れてえずいてしまう」という声が少なくありません。
特に高齢者の方にとっては、口が開きにくくなる・唾液が増える・嚥下(飲み込み)反射が敏感になるなど、加齢に伴う変化が重なり、従来の型取りがより大きな負担になるケースがあります。「歯医者に行きたくない」と感じる理由の一つになっていることも少なくありません。
また、認知症の初期段階にある方や、長時間じっとしているのが難しい方にとっても、口の中に材料が入った状態で固まるまで待つというプロセスはハードルが高いものです。
そうした背景から、歯科業界ではデジタル技術を使った口腔内スキャナーへの切り替えが進んでいます。次のセクションでは、その仕組みと特徴を詳しく見ていきましょう。

口腔内スキャナーとは?仕組みと特徴をわかりやすく解説
口腔内スキャナー(Intraoral Scanner、略してIOS)とは、先端に小型カメラやセンサーを搭載したペン型の装置です。歯科医師や歯科衛生士がこの装置をゆっくりと口の中で動かすだけで、歯や歯ぐき・顎の形を3D(三次元)のデジタルデータとして記録できます。
従来の型取りでは、アルジネートやシリコンなどの印象材(型取り材)を専用のトレーに盛り、口の中に数分間保持する必要があります。一方、口腔内スキャナーは材料を一切使わず、スキャンするだけでデジタルデータを取得します。その場でモニター上に3D画像を確認できるため、撮り直しもスムーズです。
口腔内スキャナーで取得したデータは、クラウン(かぶせ物)・インレー(詰め物)・部分入れ歯・マウスピース矯正のアライナー・インプラントの上部構造など、さまざまな補綴物・装置の設計・製作に利用されます。取得したデータをデジタル歯科技工所に送信することで、より精密な補綴物を作製できます。
口腔内スキャナーは、従来の型取りで生じやすい変形や寸法誤差を低減できると言われています。デジタルデータとして保存されるため、後から同じデータを呼び出したり、比較したりすることも可能です。ただし、スキャンの精度はオペレーター(術者)の技術や患者さんの口腔内環境にも影響を受けることがあります。
高齢者が口腔内スキャナーを使う場合のメリット
口腔内スキャナーは、特に高齢者の方にとって従来の型取りと比べてうれしい点が多くあります。以下に主なメリットをまとめます。
✅ メリット
- えずきにくい(口の中に材料を入れない)
- 短時間でスキャンが完了しやすい
- 口が大きく開けにくい方にも対応しやすい
- データがデジタルで残り、経過比較ができる
- 補綴物のフィット感の向上が期待できる
- 「気持ち悪い」という不快感が少ない
⚠️ 注意点・デメリット
- スキャン中はある程度口を開けたまま保持が必要
- 唾液が多い場合は一時的に吸引しながら行う
- 全顎スキャンは時間がかかる場合がある
- 対応していないケース・部位がある
- 導入していない歯科医院もある
- 保険適用外となる場合がある
特に「えずきやすい」「型取りが苦手」という高齢者の方にとって、口の中に材料を入れないというだけで心理的なハードルが大きく下がります。口腔内スキャナーは、歯科治療そのものへの抵抗感を和らげるきっかけにもなりえます。
⚠️ 注意してほしいこと
口腔内スキャナーはすべての治療・すべての患者さんに適用できるわけではありません。口腔内の状態・治療の種類・担当医の判断によっては、従来の型取りを選択する場合もあります。また、保険診療との関係や費用については、事前に担当の歯科医師にご確認ください。個人差があります。
高齢者の主な治療場面での口腔内スキャナー活用
高齢になると、歯を失ったり、かぶせ物を作り替えたりする機会が増えます。そうした治療の場面で、口腔内スキャナーがどのように活用されるかを見ていきましょう。
① 入れ歯(義歯)の製作
部分入れ歯や総入れ歯を作る際の型取りは、従来最もえずきやすい工程の一つです。特に上顎の型取りは口蓋(こうがい)に材料が触れるため、嘔吐反射が起きやすいとされています。口腔内スキャナーを使ったデジタル義歯のワークフローでは、スキャンデータをもとに設計・製作を進めるため、この不快感を大幅に軽減できる可能性があります。なお、デジタル義歯の適応範囲や精度については、担当医に個別に確認することをおすすめします。
② かぶせ物(クラウン)・詰め物(インレー)
奥歯のかぶせ物や詰め物は、高精度な型取りが求められます。口腔内スキャナーで取得した3Dデータをもとに補綴物を設計・製作することで、フィット感の向上が期待できます。セラミックやジルコニアなどの審美性の高い素材との組み合わせも可能です。いのうえ歯科 道の尾オフィスでは、オールセラミック(e-max)やジルコニアのかぶせ物にも対応しています(奥歯のクラウン:77,000円〜税込、前歯のクラウン:88,000円〜税込)。詳しくはお問い合わせください。
③ インプラント治療
インプラント治療では、顎骨の状態を把握するためにCTスキャンを使用するのが一般的ですが、上部構造(かぶせ物)の製作には口腔内スキャナーのデータを活用するケースも増えています。インプラント周囲の歯ぐきの状態もスキャンデータで記録できるため、精密な設計に役立てることができます。インプラント治療についての費用・適応については、担当医に個別にご相談ください。
④ 矯正治療(マウスピース矯正)
高齢者でもマウスピース矯正を検討される方が増えています。マウスピース矯正では、口腔内スキャナーで取得した3Dデータをもとにアライナー(マウスピース)を設計するケースが一般的です。粘土状の型取りを行わなくてよいため、型取りが苦手な方でも取り組みやすい治療の一つです。
費用・保険適用の目安について
口腔内スキャナーを使用した治療の費用は、治療の種類・保険の適用可否・使用する材料によって異なります。現時点では、口腔内スキャナーを使用すること自体が保険診療に含まれるかどうかは、診療内容や保険ルールの改定状況により変わるため、必ず担当の歯科医師にご確認ください。
自費診療(保険外)の補綴物を製作する場合は、その補綴物の素材・種類に応じた費用が発生します。以下はいのうえ歯科 道の尾オフィスの自費補綴物の料金例です(個人差・治療内容により異なります。詳細はご相談ください)。
| 治療の種類 | 素材・種類 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| 奥歯の詰め物(インレー) | オールセラミック(e-max) | 66,000円 |
| 奥歯のかぶせ物(クラウン) | オールセラミック(e-max)/ジルコニア | 77,000円〜 |
| 前歯のかぶせ物(クラウン) | オールセラミック(e-max)/ジルコニア | 88,000円〜 |
| 部分入れ歯 | 金属床(チタン)/ノンクラスプ | 99,000円〜 |
| 総入れ歯 | 金属床(チタン)/シリコン | 165,000円〜 |
| インプラント | 埋入+仮歯+被せ物 | 330,000円 |
※上記は自費診療の料金例です。分割払い・デンタルローンにも対応しています。詳細はお問い合わせください。
いのうえ歯科 道の尾オフィスのこだわりと取り組み
長崎市岩屋町にあるいのうえ歯科 道の尾オフィスは、「歯科医院が苦手」という方にも安心して通っていただける環境づくりを大切にしています。院長の井上 大雅(いのうえ たいが)先生が掲げるのは、「生涯むし歯ゼロ」という予防重視の理念です。
- 🦷 お一人おひとりに合った治療計画:納得いただいた上で治療・予防を進めます。説明なしに進めることはありません。
- 🌿 予防に力を入れた歯科医療:むし歯・歯周病を未然に防ぐことを重視。早期発見・早期治療だけでなく、むし歯を作らない歯科医療を目指しています。
- ✨ エステのような心地よいクリーニング:検診・歯石除去・メンテナンスでも、パウダークリーニングを基本とした快適なケアを提供しています。
- 😊 審美歯科・ホワイトニングにも対応:ホワイトニングや素敵な笑顔を意識した審美歯科にも力を入れています。
- 📍 アクセス良好:ローソン(長崎岩屋町)徒歩1分・西友(道の尾店)徒歩7分。長崎市内からも通いやすい立地です。
よくあるご質問(FAQ)
📝 この記事のまとめ
- ✅ 口腔内スキャナーは粘土の型取り材を使わずに3Dデータで口腔内を記録できる装置
- ✅ えずきやすい・口が開きにくい高齢者の方に負担が少ない選択肢として注目されている
- ✅ かぶせ物・入れ歯・インプラント・矯正など幅広い治療に活用されている
- ✅ 適応できるケース・費用は口腔内の状態や治療内容で異なるため、担当医への相談が大切
- ✅ 長崎市いのうえ歯科 道の尾オフィスでは予防重視・丁寧な説明を心がけています
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口腔内スキャナーを活用し、型取りの負担をできるだけ減らして治療を進めます。
月火木金 9:00〜13:00 / 14:30〜18:30|水土 9:00〜13:00






「型取りが苦しくて歯医者から足が遠のいてしまった」というお声は、年代を問わず多くの方からいただきます。特に高齢の患者さんにとって、口腔内の健康を維持することは、食事・会話・全身の健康にも直結する大切なことです。デジタル技術の進化によって、治療の選択肢も広がっています。まず「どんな方法があるのか」を知っていただくだけでも十分です。お口のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。