「カメラで型取りが終わる」ってどういうこと?口腔内スキャナーの種類・特徴・活用シーンをわかりやすく解説

「型取りが苦手で、あの粘土みたいな素材を口に入れるのが怖い」「最近、歯医者でカメラを口に入れるだけで型取りが終わったと聞いたけど、どんな機械なの?」と気になったことはありませんか?
口腔内スキャナーとは、小型のカメラで口の中を3Dデータ化する機器のことで、従来の粘土状の印象材を使う型取りをデジタルに置き換えるものです。現在、歯科の世界ではいくつかの種類・メーカーのスキャナーが存在し、用途や精度、使いやすさがそれぞれ異なります。この記事では、口腔内スキャナーの主な種類と特徴、活用シーン、選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。
- ✅ 口腔内スキャナーの仕組みと従来の型取りとの違い
- ✅ 代表的な口腔内スキャナーの種類と各特徴
- ✅ どんな治療でスキャナーが使われるか・患者側のメリット
- ◦ 目次
- ▸ 口腔内スキャナーとは?従来の型取りとの違い
- ◦ そもそも型取りって何をしているの?
- ◦ 口腔内スキャナーは「デジタルの型取り」
- ◦ 光学印象という考え方
- ▸ 口腔内スキャナーの主な種類と特徴
- ◦ 代表的な製品ブランドの概要
- ▸ 種類ごとの比較:精度・用途・使い心地の違い
- ◦ よくある誤解「スキャナーは全て同じ」は間違い
- ◦ パウダー(粉末)が必要かどうかも確認ポイント
- ◦ 「オープン」か「クローズド」かでも違いがある
- ▸ どんな治療で口腔内スキャナーが使われる?
- ◦ 矯正治療での活用
- ◦ セラミック・ジルコニアなど審美補綴での活用
- ◦ インプラント・入れ歯・予防管理での活用
- ▸ いのうえ歯科 道の尾オフィスのデジタル歯科への取り組み
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ この記事のまとめ
- ◦ 型取りが苦手な方もお気軽にご相談ください
口腔内スキャナーとは?従来の型取りとの違い
そもそも型取りって何をしているの?
歯科治療では、詰め物・被せ物・矯正装置などをつくる際に、口の中の歯や歯ぐきの形を正確に採る「型取り(印象採得)」が必要になります。従来の型取りでは、アルジネートやシリコン系の印象材と呼ばれる粘土状の素材を専用のトレーに盛って口に入れ、数分間そのまま待って固めることで歯型を採っていました。
この方法は長年にわたって使われてきた実績のある手法ですが、「口に入れた瞬間に吐き気がする」「粘土が喉の方に流れてきそうで怖い」「長時間口を開けているのがつらい」と感じる方も少なくありません。特に嘔吐反射が強い方や、歯科治療への不安が大きい方にとっては、型取りが大きなハードルになることがあります。
口腔内スキャナーは「デジタルの型取り」
口腔内スキャナー(Intraoral Scanner/IOS)は、ペン型の小型カメラを口の中に入れて歯や歯ぐきをスキャンし、リアルタイムで3次元(3D)データを生成する医療機器です。粘土状の素材を使わず、光や映像の取得によって口腔内の形状をデジタルデータとして記録します。
スキャンデータはそのままPCの画面に3Dモデルとして表示されるため、患者さんも自分の歯の状態を視覚的に確認しやすく、治療の説明にも活用できます。また、データをそのまま技工所や院内のCAD/CAMシステムに送ることができるため、補綴物の製作効率も向上します。
光学印象という考え方
口腔内スキャナーによる型取りは「光学印象(デジタル印象)」とも呼ばれます。スキャナーが使う技術の原理は機種によって異なりますが、大きく分けると「構造化光方式」「レーザー三角測量方式」「共焦点レーザー走査方式」などがあります。それぞれ精度・スキャン速度・使いやすさに特徴があり、歯科医院によって採用している機種が異なります。

口腔内スキャナーの主な種類と特徴
現在、歯科臨床で広く使われている口腔内スキャナーには複数の種類があります。それぞれのスキャナーは、精度・スキャン速度・操作性・連携できるシステムなどに違いがあります。以下に代表的なタイプと特徴を整理します。
プロジェクターのような縞模様の構造化光を歯面に当て、その歪みを解析することで3D形状を取得します。スキャン速度が速く、広い範囲を短時間でデータ化できる点が特徴です。Trios(3Shape社)やiTero(Align Technology社)など、多くの歯科医院で採用されているスキャナーの一部がこの方式を採用しています。全顎スキャンや矯正治療での経過観察に向いています。
レーザーまたは特定波長の光を用いて、焦点が合った深さだけのデータを正確に取得する方式です。非常に高い精度が期待でき、部分的な詰め物や被せ物の型取りなど、精密さが求められるシーンに向いているとされています。CEREC(Dentsply Sirona社)などが採用例として知られています。
レーザー光を照射し、その反射光が当たる角度から被写体までの距離を計算する方式です。古くから工業用3Dスキャナーに用いられてきた原理で、歯科用としても一定の採用実績があります。使い慣れた技術をベースにしているため、スキャン精度が安定している点が評価されています。
代表的な製品ブランドの概要
現在、歯科医院で見かける口腔内スキャナーには、以下のようなブランドが知られています。いずれも一般的な情報としてご紹介しますが、実際の導入状況はクリニックによって異なります。
| ブランド名 | 主なメーカー | 主な特徴・用途 |
|---|---|---|
| iTero Element | Align Technology | マウスピース矯正(インビザライン)との連携が強み。矯正治療のシミュレーションにも対応 |
| TRIOS | 3Shape | 高精度・高速スキャン。補綴・矯正・インプラントなど幅広い治療に対応 |
| CEREC Primescan | Dentsply Sirona | 院内CAD/CAMとの連携で当日補綴製作が可能なシステムとして知られる |
| Medit i700 | Medit | コストパフォーマンスが高く、オープンシステムで他社ソフトとの連携が柔軟 |
| Omnicam / Primescan | Dentsply Sirona | 粉末(パウダー)なしでスキャン可能。使いやすさと精度のバランスが評価される |
※上記はいずれも一般に知られている製品情報です。各クリニックでの実際の導入状況は、直接お問い合わせください。
種類ごとの比較:精度・用途・使い心地の違い
よくある誤解「スキャナーは全て同じ」は間違い
「口腔内スキャナーは全部同じもの」と思われがちですが、実際にはスキャン速度・精度・対応できる治療の範囲・ソフトウェアの機能がブランドや方式によって異なります。例えば、矯正治療のシミュレーション機能に特化したものと、補綴(詰め物・被せ物)製作に特化したものでは、得意とする領域が異なります。
✅ 口腔内スキャナーを使う利点
- 粘土状の印象材が不要で嘔吐反射が出にくい
- スキャン結果をリアルタイムで画面確認できる
- データが即時デジタル化されるため製作が速い
- 経時変化(変形・収縮)が起きにくい
- データ保存・再利用が可能
⚠️ 注意したいポイント
- 機種によって得意・不得意な治療領域がある
- 全ての歯科医院が同じ機種を持つわけではない
- スキャン精度は術者の技術にも影響される
- 唾液・出血が多い状態だとデータ取得が難しい場合がある
パウダー(粉末)が必要かどうかも確認ポイント
古い世代の口腔内スキャナーや一部の機種では、歯の表面に白い粉末(スキャン用パウダー)を塗布してからスキャンする必要がありました。しかし近年の多くの機種ではパウダーレス(粉末不要)でスキャンできるようになっており、患者さんの負担がより少なくなっています。どの機種を使っているかは歯科医院によって異なるため、気になる場合は受診前に確認するとよいでしょう。
「オープン」か「クローズド」かでも違いがある
口腔内スキャナーのシステムは、「オープンシステム」と「クローズドシステム」に分類されることがあります。オープンシステムは取得したデータをさまざまなソフトや技工所と共有できる汎用性の高い形式で出力できます。クローズドシステムは特定の製作機器やブランドと専用で連携し、精度や一貫性が高い反面、連携先が限られる場合があります。歯科医院がどちらを採用しているかで、補綴物の製作フローや技工所との連携方法が変わります。
⚠️ 注意:口腔内スキャナーで全ての型取りが代替できるわけではありません
口腔内スキャナーは多くのケースで従来の型取りを置き換えられますが、歯肉縁下深いところの形状取得や特定の補綴物の種類によっては、従来の印象採得が適している場合もあります。担当の歯科医師と相談しながら、最適な方法を選ぶことが大切です。
どんな治療で口腔内スキャナーが使われる?
矯正治療での活用
口腔内スキャナーが特によく使われるのが矯正治療(マウスピース矯正・ブラケット矯正)です。従来、矯正装置の製作には石膏模型が必要でしたが、デジタルスキャンによって石膏模型を使わずにデータを直接矯正装置メーカーに送ることができます。
マウスピース矯正(インビザラインなど)では、スキャンデータをもとに治療後の歯並びのシミュレーションを3D映像で見ることができるため、治療開始前に「どのくらい歯が動くか」をイメージしやすくなるという点でも患者さんに喜ばれています(あくまでシミュレーションであり、実際の結果には個人差があります)。
セラミック・ジルコニアなど審美補綴での活用
セラミックやジルコニアを使った詰め物・被せ物の製作にも口腔内スキャナーは活用されます。従来の型取りでは印象材の変形や石膏模型の誤差が精度に影響することがありましたが、デジタル印象ではデータそのものを送るため、工程が減りエラーが生じにくいとされています(ただし精度は使用機種・術者の技術によっても異なります)。
例えばオールセラミック(e-max)インレーやクラウンの型取りに口腔内スキャナーを用いることで、製作精度の向上が期待できます。院内のCAD/CAMシステムと連携すれば、当日中に補綴物が完成するケースもあります。
インプラント・入れ歯・予防管理での活用
インプラント治療では、インプラント体の位置や周囲の骨・歯肉の状態をデジタルデータで管理するために口腔内スキャナーが役立ちます。また、入れ歯(義歯)の製作においても、デジタルデータを活用したデジタルデンチャーという手法が広まりつつあります。
さらに、予防歯科・定期管理の場面でも口腔内スキャナーは有効です。初診時や定期検診のたびにスキャンデータを蓄積することで、歯の形や歯周組織の変化を経時的に比較・記録できます。これにより、むし歯や歯周病の変化を数値や3Dモデルで確認しやすくなり、早期発見・早期対応につなげることが期待できます(個人差があります)。
いのうえ歯科 道の尾オフィスのデジタル歯科への取り組み
長崎市岩屋町にある「いのうえ歯科 道の尾オフィス」では、予防を重視した歯科医療を診療の中心に置いています。一人ひとりに合った治療法を丁寧に説明し、患者さんが納得した上で治療を進めることをとても大切にしています。
- 🦷 一人ひとりに合った治療計画を丁寧に説明し、納得いただいてから治療を開始します
- 🪥 パウダークリーニングを基本としたエステのような心地よい予防管理を提供しています
- 😊 「歯科医院が苦手」という方にも安心してお越しいただける環境づくりを心がけています
- ✨ 審美歯科・ホワイトニングにも力を入れ、素敵な笑顔をサポートします
- 🏥 一般歯科・小児歯科・矯正歯科・口腔外科まで幅広い診療科目に対応しています
デジタル歯科の取り組みについては、詳しくは当院にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)
この記事のまとめ
- ✅ 口腔内スキャナーは粘土を使わずに口の中を3Dデータ化するデジタル型取り機器で、複数の方式・種類がある
- ✅ 構造化光方式・共焦点レーザー方式・三角測量方式など技術の違いで精度・速度・得意な用途が異なる
- ✅ 矯正・セラミック補綴・インプラント・予防管理など幅広い治療で活用が広がっている
- ✅ 機種によってパウダーの要否・連携システム・対応治療範囲が異なるため、クリニックへの確認が大切
- ✅ 型取りが苦手な方や歯科医院に不安を感じる方は、まず担当の歯科医師に相談してみましょう
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いのうえ歯科 道の尾オフィス
型取りが苦手な方も安心して、
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【診療時間】月・火・木・金・土 9:00〜13:00/14:30〜18:30、水 9:00〜13:00(午後休診)、日・祝 休診
【アクセス】ローソン(長崎岩屋町)徒歩1分・西友(道の尾店)徒歩7分
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。治療方法の選択については、必ず担当の歯科医師にご相談ください。治療効果・期間等には個人差があります。





院長 井上 大雅(いのうえ たいが)先生より
「当院では、お一人お一人のお口の状態をしっかりと把握し、治療の内容や選択肢をわかりやすくご説明することを大切にしています。型取りに対して不安や苦手意識をお持ちの方も、遠慮なくご相談ください。お口の健康を一生涯守るために、予防から審美まで幅広くサポートしてまいります。まずはお気軽にお越しいただけると幸いです。」