定期メンテナンスの頻度と口腔ケア習慣について
メンテナンスはどれくらいの頻度がいいの?
プロが教える口腔ケアの習慣
「歯医者って、痛くなってから行くところでしょ?」
「定期健診って本当に必要なの?」
そう思っている方も、まだまだ多いかもしれません。
しかし、歯科医療の本来の目的は「治療」よりも「予防」。
虫歯や歯周病を未然に防ぐことこそ、将来の健康への第一歩です。
今回は、メンテナンスの理想的な頻度や、日々の口腔ケア習慣について、歯科のプロの視点からわかりやすく解説します。
■ メンテナンスって何をするの?
歯科のメンテナンス(患者様の言う定期健診)では、主に以下のような内容を行います。
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虫歯や歯周病のチェック
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歯石やプラークの除去(プロのクリーニング)
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歯磨き指導やセルフケアの見直し
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詰め物・被せ物などの状態確認
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噛み合わせのチェック
プロの目と手によるチェック・メンテナンスは、セルフケアだけでは落としきれない汚れの除去や、見逃しがちな初期トラブルの早期発見につながります。
■ 理想的な定期健診の頻度は?
一般的におすすめされるのは、3ヶ月に1回(年に4回)の受診です。
ただし、以下のように個人の口腔状態によって頻度は変わります。
お口の状態 | 推奨されるメンテ頻度 |
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健康で虫歯・歯周病がない | 4ヶ月に1回程度 |
軽度の歯周病がある | 3〜4ヶ月に1回 |
歯周病治療中・進行リスクが高い | 1〜3ヶ月に1回 |
インプラントやブリッジなど治療済 | 3ヶ月に1回程度(メンテナンス) |
歯周病や虫歯は進行しても自覚症状が少ないため、気づかないうちに悪化しているケースもあります。
「痛くないから大丈夫」ではなく、定期的に“診てもらう”ことが予防の第一歩です。
■ 定期メンテナンスで得られるメリット
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虫歯・歯周病の早期発見・早期治療
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お口の中がすっきり、爽快に
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治療費や通院回数の負担を軽減できる
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歯の寿命が延び、将来の入れ歯リスクを減らせる
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全身の健康にもつながる(糖尿病・心疾患などと関係あり)
一度大きな虫歯や歯周病になってしまうと、治療が長引き、費用もかさみます。
“問題が起こる前に防ぐ”のが、定期健診の最大の役割です。
■ 自宅でできる!毎日の口腔ケアのポイント
定期メンテナンスと合わせて、毎日のセルフケアもとても重要です。
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毎食後の正しい歯磨き(できれば2分以上)
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歯ブラシだけでなくデンタルフロス・歯間ブラシの併用
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舌の清掃(口臭予防にも効果的)
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寝る前は特に念入りにお手入れ
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糖分の多い間食やジュースは控えめに
ご自身の磨き方のクセや、ケアが行き届いていない部位を歯科医院でチェックし、プロからアドバイスをもらうことで、より効果的なケアが可能になります。
■ まとめ:定期メンテナンスは「将来の自分へのプレゼント」
「歯医者に行くのが怖い」「めんどくさい」
そんなお気持ちは誰にでもあるものですが、
定期健診は、今の健康を守るだけでなく、将来の自分の生活の質(QOL)を守る大切な習慣です。
もししばらく歯科医院を受診していないという方は、ぜひこの機会にご相談ください。
あなたのライフスタイルやお口の状態に合わせた、最適なケアをご提案いたします。
写真は最近の症例です。一回の保険診療にて(約3500円ほど)で綺麗になり非常に満足いただけました。