
メタルフリー治療
メタルフリー治療
歯科治療において、従来は銀歯や金属の被せ物・詰め物が一般的でした。しかし、最近では「メタルフリー治療」という、金属を使用しない新しい治療法が注目を集めています。メタルフリー治療とは、セラミックやジルコニアなどの金属を含まない素材を使って修復・補綴する方法です。見た目の自然さはもちろん、金属アレルギーや歯ぐきの黒ずみなどのリスクを軽減できる点が大きな特徴です。
セラミックやジルコニアは天然の歯に近い色調や透明感を再現でき、治療後も目立たず自然な仕上がりになります。特に前歯の治療や審美性を重視する方に適しています。
金属を使わないため、金属アレルギーのある方でも安心して治療が受けられます。体内で金属が溶け出してアレルギー反応を引き起こす心配がありません。
金属の被せ物は時間とともに歯ぐきが黒ずむことがありますが、メタルフリー素材ではその心配がありません。
メタルフリー素材は歯との適合性が高く、隙間ができにくいため、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
ジルコニアなどは非常に強度が高く、奥歯など強い力がかかる部分にも使用可能です。
素材 | 審美性 | 強度 | 適応部位 | 耐久性 |
---|---|---|---|---|
オールセラミック | ◎ | ○ | 前歯・小臼歯 | 約7〜10年 |
ジルコニア | ◎ | ◎ | 前歯・奥歯 | 約10年以上 |
ハイブリッドセラミック | ○ | △ | 前歯・小臼歯 | 約5〜8年 |
1カウンセリング・診査診断
患者さまのご希望やお悩みを丁寧にヒアリングし、口腔内の状態を詳しく確認します。
2治療計画の立案
使用する素材や治療方法を決定し、費用・期間を含めた治療計画をご提案します。
3歯の形成・型取り
必要な部分を削り、型取りを行います。最新のデジタルスキャナーを導入している場合は、より精密なデータ取得が可能です。
4仮歯の装着・調整
本歯が完成するまでの間、見た目や噛み合わせを考慮した仮歯を装着します。
5最終補綴物の装着
完成した補綴物を丁寧に装着し、噛み合わせや色合いを確認します。
メタルフリー治療は保険適用外の自費診療となるケースが多いため、素材や治療部位によって費用が異なります。費用の詳細は事前にカウンセリングでしっかりご説明いたします。
保険がきかないため費用が高くなる点や、セラミックは過度な衝撃で割れる可能性がある点がデメリットです。しかし、適切な素材選択でカバーできます。